32歳の男性は5年前、自ら命を絶った。SNSには1000を超える投稿があり、コロナ禍でのリモートワークで疲れ追い込まれていく姿があった。男性は北海道出身で、両親から見ても穏やかで真面目な性格で頑張り屋だったという。母親は男性が亡くなる直前に投稿した内容が気になっていたがぼやきの一つとしか受け取れなかったのが悔やまれてならないと話す。男性は東京都内の商社に転職し一人暮らしをしており、だんだんとSNSの投稿も日付が変わる前後のものが目立つようになった。労働基準監督署から労災と認められた息子の死を無駄にしてほしくないと考える両親、父親は効率的だからと何でもリモートと言っていると間違いを犯しそうと話す。産業医科大学の江口尚教授は、リモートで職場やお客さんと厳しいやり取りをしたあと画面を切ると孤立・孤独になってしまうとして上司や同僚によるコミュニケーションが大切だと指摘する。