備蓄米放出から1か月。コメの価格は、13週連続で値上がりし、現在前年同月比でプラス104%となっている。江藤拓農水大臣は、今月から7月にかけ、毎月備蓄米の売り渡しを実施すると明らかにした。これまで21万トンの備蓄米が放出されたが、供給は十分とは言えない。日本の関税交渉を担当するアメリカのグリア通商代表は8日、アメリカ産の農産品を日本市場に今以上に参入させたい意向を表明した。交渉の焦点は、コメとみられる。アメリカがこれまで問題視してきた関税などが交渉のやり玉にあがる可能性がある。自国の主食を守るため、日本はコメに輸入枠や高い関税を設け、保護策を講じてきた。SNSでは、コメの価格が安定しないことに対する怒りの関税撤廃論が出ている。専門家は、アメリカのコメも価格が乱高下している、日本が輸入している最大産地はカリフォルニア州だが、生産の作付けが制限されたり、不作で価格が高騰する可能性もあるなどとした。石破総理は、交渉に農産品を使うのは影響が大きすぎると周辺に話していて、慎重な交渉が行われるものとみられる。