深夜、中国河南省の道路を埋め尽くす人。この集団の正体は鄭州市の大学生たちで、その多くが自転車に乗っている。その数、10万人。目的は、50km離れた場所にある名物料理。今年6月、仲良し大学生4人組が名物の小龍包を食べるために鄭州市から開封市までをひと晩かけて自転車で走行。その様子をSNSに投稿したところ、同じチャレンジをする大学生が増え続け、8日には過去最大の10万人が参加する事態になった。また、小龍包を食べたあと帰りは鉄道やバスを使ったのか街には大量の自転車が放置され、地元当局が対応に追われた。当局は自転車に乗る人たちにルールを順守するようアプリを介し、通告。また学生がキャンパスから出るために退出許可が必要になった大学もあるという(Bloombargより)。中国事情に詳しいジャーナリスト・中島恵さんのコメント。