東京・明治神宮外苑の再開発をめぐっては、都から樹木の保全方法の見直しを求められた事業者が伐採本数を減らすことや、イチョウ並木の保全に向けて新たな野球場との間隔を広げることなどを盛り込んだ計画の見直し案を今月公表した。きょうの説明会では参加した新宿区と港区の住民などから、計画の見直しによる環境影響の変化や、新たに建設される高層ビルについてビルありきで全体像を固めたのではないかといった質問が出された。これらに対し事業者は、“設計が具体化するのにあわせて都の審議会でも説明していく”とか、“外苑の緑、広場、公共性の高いものを民間資金で整備しようとしている。高層ビルは必要”なものだなどと答えていた。また参加者からは、“住民との合意形成を丁寧に”行うよう求める意見も出された。港区の住民グループ代表加藤なぎささんは「かなり対話ができるものになっていた」などと話した。三井不動産ビルディング事業二部河島航平グループ長は「今後計画に反映できる部分は反映していきたい」などと話した。