- 出演者
- 船木正人 寺門亜衣子 江原啓一郎 黒田菜月
オープニング映像。
きのう投開票が行われた衆院選では関東でも自民党の元幹部や閣僚経験者の落選が相次いだ。逆風は連立を組む公明党の石井代表にも及び、議席を獲得できないことが確実となった。石破首相は「非常に厳しい審判をいただいていると認識している。厳粛に受け止めなければいけない」とコメントした。
自民公明両党が目標の過半数を下回り立憲民主党が大幅に議席を増やした今回の衆議院選挙。関東1都6県の小選挙区でも自民党は半数に届かず立憲民主党が迫る結果となった。けさの東京JR八王子駅前。東京24区で7回目の当選を果たした萩生田光一氏は今回、政治とカネを巡る問題で自民党の公認を得られず無所属での立候補となった。東京7区で議席を得た立憲民主党の松尾明弘氏は自民党の元参議院議員の丸川珠代らを破って2回目の当選を果たした。群馬3区で5回目の当選を果たした自民党の笹川博義氏はけさ太田市の街頭に立った。2位との差は200票余りという接戦だった。東京21区から5回目の当選を目指して立候補した小田原潔氏は収支報告書に不記載があり自民党の公認を得られず無所属で戦いたが及ばず、一夜明けたきょう支援者にあいさつのメールを送っていた。
与党が過半数割れに追い込まれ野党第1党の立憲民主党が議席を大幅に増やした今回の衆議院選挙。その立憲民主党を代表として率いた野田元総理大臣は千葉県にあるみずからの選挙区の区割り変更により、地盤の一部を若手の新人に託した。平成生まれの新人の水沼秀幸氏は今回、初めての選挙に挑んだ。政治家は信用できないと思っていた小学生のころ、国会見学で野田代表に出会い真摯に質問に答えてくれた姿に感動した。野田代表を追って同じ早稲田大学に進学し事務所に通い詰めて選挙運動を手伝い、会社勤めを経て去年、正式に地盤を引き継いた。野田代表の後継者であることをさまざまな手段でアピール。ビラには「逸材の弟子」という野田代表のことばを加えた。SNSでも一緒の写真を掲載し師弟関係を印象づけた。1児の父でもある水沼氏は子育て支援や福祉の充実を訴えて活動を展開。選挙期間中は野田代表が全国を飛び回りなかなか直接、応援に入ってもらうことができないため、野田代表の弟である野田剛彦千葉県議会議員や、古くからの支援者である堀川保治郎さんらが強力にサポートした。選挙戦の最終盤、野田代表がまな弟子のために急きょ、応援に駆けつけた。そして迎えた開票日、水沼氏は初当選を果たし、支援者とともにバンザイしたあと「当事者目線での政策を訴えて。お金のかからない政治をどう実行していくか、1日でも早く仕事をしたい」と意気込みを語った。
今回の衆院選の結果についてNHK首都圏局の古賀さくら記者が解説。今回は政治とカネの問題で与党が大敗したと言わざるをえない結果だった。1都6県で処分を受け公認や比例代表への重複立候補が認められなかった14人のうち半数以上の8人が落選した。特に選挙戦終盤で自民党が非公認とした候補者が代表を務める支部に2000万円を支給したことが明らかになったあとには党の関係者からも国民の理解が得られるわけもなく、このお金のせいでもともと評判の悪い非公認候補者の首を絞め党そのものの首も絞めることにもなったなどと諦めムードにも似たような空気が広がっていた。NHKの出口調査でもそれが明らかになっている。きのう東京都内で投票を終えた人に行った出口調査の結果を見ると、投票する際に政治とカネの問題を考慮したかどうか尋ねたところ、考慮した人が73%、その考慮した人のうちで77%が小選挙区では自民公明以外の候補者に投票したとしている。こうした結果、自民党は牧原法務大臣や甘利元幹事長ら政治とカネの問題以外でも大物の落選が相次いだ。一方の野党側は当初は候補者を一本化できずに投票先が分散されることが懸念されていただが、結果を見ると候補者が乱立した選挙区でも議席を獲得している。出口調査によると自民党を支持していると答えた人のうち今回、小選挙区で野党の候補に投票した人の割合、こちらが29%、そして比例代表で野党に投票した人が35%いた。ふだんは自民党を支持しているが今回は自民党には入れないという選択をした人たちが一定程度いたことが影響したことがうかがえる。このうち立憲民主党は政治とカネの問題を選挙戦で厳しく批判し政権交代を訴えるなどして自民党への批判票を受け止めたと見られている。また国民民主党も議席を伸ばしたが、有権者の暮らしに密着した政策などを訴え続けたことが功を奏したのではないかという見方もある。今回の出口調査では投票にあたって最も重視したことについても聞いているだが、この中では政治改革よりも経済政策社会保障、子ども政策、少子化対策と答えた方が多かった。選挙期間中に都内で有権者の皆さん30人に力を入れてほしい政策について取材したが、23人が物価高騰で生活が厳しいとかそういったことに対する対策を求める、自分たちの暮らしをどうにかしてほしいという声が多く聞かれた。必ずしも政治とカネの問題だけが有権者の関心事だったわけではなく、今後は暮らしに直結する課題についても有権者の交代に期待に応えていってほしいと訴えた。
東京の明治神宮外苑の再開発で事業者はきょうからこれまで行っていなかった樹木の伐採を始めた。報道陣に公開された伐採の様子では弱って移植に耐えられないとされた木が切られていたほか移植するためにクレーンでつり上げられてトレーラーで運ばれる木もあった。明治神宮外苑の再開発を巡っては去年3月から工事が始まったものの樹木の保全方法を見直すよう都から求められた事業者は高さ3メートル以上の樹木の伐採を行っていなかった。こうした中、先月、伐採本数を減らすなどの見直し案を提出し都から環境に著しい影響を及ぼすおそれがあるとは認められないと判断されたことから事業者はきょうから伐採を始めた。現場には午前10時ごろから市民グループなどが集まり伐採の反対を訴えていた。
関東の気象情報・洗濯情報を伝えた。
来月10日に初日を迎える大相撲九州場所の番付が発表され二所ノ関部屋に所属する新大関、大の里は西の大関に座った。大の里は先月の秋場所で13勝2敗の好成績で2回目の優勝を果たし場所後に大関昇進を果たした。初土俵から所要9場所での大関昇進は昭和以降では最も早い記録で石川県出身力士では25年ぶりの新大関となりきょう発表された九州場所の番付で西の大関に座った。一方で秋の巡業は感染症で体調を崩し、後半を休場していて九州場所に向けてここから調整が本格化する。大相撲九州場所は来月10日に福岡市の福岡国際センターで初日を迎える。
東京都は客からの迷惑行為などのカスタマーハラスメントいわゆるカスハラを防ぐ全国で初めてとなる条例の実効性を高めようと出入り禁止の措置を含めた対応を検討するよう求めるマニュアルを作成した。罰則がない中で条例の実効性を高めようと都は各業界向けの共通マニュアルの素案を作成しきょう事業者や消費者団体などが集まる会議で公表した。それによるとカスハラへの対応方針として事実を確認しないまま、客の要求内容を認める発言をしないほか原則として客には複数人で対応するなどとしている。また繰り返し迷惑行為が行われる場合は客の権利を侵害しないことを前提として出入り禁止の措置を含めた対応を検討することや警察との連携方針を検討することなどが盛り込まれている。都は協会団体ごとにそれぞれ特有の課題を踏まえたマニュアル作りを進めてもらいたい考えだ。
さまざまな条件が整わないと出会えない貴重な風景「ダイヤモンド富士」を求めて上村リポーターが運試しのロケに行ってきた。待ち合わせをしていたのは写真家のShun Shiraiさん。Shunさんが撮る写真のテーマの1つがダイヤモンド富士。このダイヤモンド富士はどこでも見られるというわけではない。夕日のダイヤモンド富士が見られるのは富士山の東側、夕日はこのピンク色の部分だけ。さらに日の入りの場所と時刻は季節によって少しずつ変わるのでちょうど富士山と夕日が重なるとき、お天気がよければ見られるという。今回訪ねた千葉市ではダイヤモンド富士が見られる場所を公開している。観察のスポットは毎日、日替わり。撮影日は15日だったので目指すのは千葉ポートタワー。この日、ダイヤモンド富士が見られるのは午後4時54分、到着したのは1時間ほど前だった。ダイヤモンド富士まであと30分だが、夕日がだいぶ沈んできたが厚い雲に覆われて富士山はまだ姿を現してくれない。この日、タイムリミットまであと10分。諦めかけたそのとき、うっすらと浮かび上がってきてくれた。このあと、夕日が富士山の山すそを滑べり落ちるように沈むその名もコロコロ富士まで見られた。富士山と夕日が織り成す美しい風景。運試しのロケは見事成功した。11月にかけてさまざまな場所でダイヤモンド富士が見られるチャンスがある。
境界知能の子どもの進路に不安を抱える母親についての記事を紹介。そもそも境界知能とはIQ知能指数が平均的な数値と知的障害とされる数値の間の領域のことを言う。統計学上、日本の人口のおよそ14%、7人に1人いるとされている。東京都の町田市で暮らしている松成深頼さんは知能検査の結果、境界知能だと分かった。今は音楽や体育は通常学級で、国語や算数は特別支援学級で授業を受けている。母親の由美子さんが心配しているのは深頼さんの将来について。高校以降は教育の支援がなくなって社会に出ると働くことになる。そこで由美子さんは療育手帳の取得を希望している。療育手帳というのは知的障害だと認定された人に交付されるもので特別支援高校や障害者雇用枠への応募など公的な支援を受けることができる。由美子さんは行政に2度申請しただが、申請が基準となるIQを超えているとして認定されなかった。しかし由美子さんは複雑な思いを抱えている。それはこの判定基準のIQが自治体によって異なる値に設定されていること。70から74、75から79、ちょっとばらばらなのだ。由美子たちが住む東京都はおおむね75に設定されている。なぜ地域によって支援の基準が異なるのか、また境界知能の人の特徴や直面している困難については首都圏ナビの記事で紹介している。国が一律の基準を設けているわけではないと、支援を受けたい人はとても困る。住む場所によって違うのかと思ってしまうがネットでもさまざまな反応が寄せられている。これだけ切実な現状を知ると周囲のサポート、社会のサポートが絶対に必要となる。境界知能の実情を研究している方のインタビューも実はあったがそれを読むといちばん大切なのは社会が、7人に1人いることまずは正しく理解して知っていくことが大事になる。
今月、東京武蔵野市に住む70代の男性の自宅に市役所の職員を名乗る男から医療費の還付金があり申請手続きができると電話があった。男は続けて、ATMで還付金の振り込みを受けてほしいなどと通話を続けたまま男性をATMに誘導する。男性は、振り込みを受ける手続きだと勘違いしたまま男の指示に従ってATMを操作しおよそ180万円を振り込んでしまった。その後、利用明細を確認して初めて自分が被害に遭ったことに気付いたということだ。還付金の手続きを装ってATMを操作させる手口は典型的な還付金詐欺だが、被害がなくならない。還付金とATMという2つのことばを聞いたらその時点で詐欺だと思ってほしい。携帯電話で話しながらATMを操作することも絶対にダメ。電話でお金の話をされたらまず詐欺を疑い一度電話を切って家族や警察に相談を。
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建て替えが予定されている千葉県習志野市の大型ホールにあるシンボルのパイプオルガンは新しいホールへの移設に多額の費用がかかることから移設すべきかどうか市民の間でも意見が分かれていた。市は費用を賄うため今月1日からクラウドファンディングを行いきのう目標金額の6000万円を達成し、新しいホールへの設置が決まった。宮本泰介市長は「多くの方々に関心をお寄せいただき支援がさらに広がり続けている。心から感謝申し上げたい」とコメントしている。
NHKさいたま放送局から中継。埼玉は自転車王国とも呼ばれ自転車の利用者がとても多い。ただ、その一方で自転車の事故も少なくない。そこでさいたま市では自転車通行路線の大幅拡大などにも力を入れて自転車事故の減少にもつなげている。そういった取り組みの一環として自転車のイベントも開かれている。今週土曜日に開かれるのがサイクルフェスタ。自転車の交通マナーの向上などを図るものなのだがいろんな自転車の体験ができたりあとはパフォーマンスショーなども行われる。パリオリンピックでも競技になったBMXで使用する自転車を紹介。自転車に乗る時はヘルメットを着用することが大事と呼びかけた。土曜のサイクルフェスタではNHKさいたま放送局のブースもあり、自転車安全運転キャンペーンのご紹介、それからサイちゃんはもちろだが、タマちゃんとも写真を撮ることができる。また同じ日に開催されるのがツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。短いコースを周回する自転車ロードレースだが、海外の有名な選手もいるという。
あすは夜、さらに気温が下がるので服装に気をつけましょうと話した。
「NHKニュース7」の番組宣伝。