今日のテーマは「広がるSNS選挙運動 特徴と注意点」。今年は重要な選挙が重なる選挙イヤー。SNSを使った選挙運動が広く展開されるとみられる。SNS選挙運動はXで街頭演説の予定を投稿して見に来てもらったり、演説の一部を切り取って投稿するなどしている。一度の投稿が拡散されて多くの人の目にとまることが期待される。政策を主張するインタビュー動画をつけるなどのする候補もいて、一度見るとおすすめ動画として何度も見てもらえる機能がある。有権者は、候補者が自分に語っているようで身近に感じる、SNS通じて選挙運動で政治参加の広がりも。2013年にルールが改正され、候補者に関するうその情報の書き込みや事実をゆがめた発信をするなど禁止事項も存在し、違反すれば罰則も設けられている。拓殖大学・河村和徳教授は、SNSの投稿が膨大になり選挙管理委員会や警察がチェックしきれないと指摘する。SNSは情報が正確かわかりにくい問題があり、インフルエンサーの動画はインパクトが有るキーワードを連発し秘密の暴露のような演出したり、根拠を説明する時間は取らない。湯淺墾道教授は、「候補者は短い文章や動画で伝えるため、1つの政策に絞って支持を訴えがち。実現可能であるか説明しきれない」と指摘する。有権者はテレビ・新聞・選挙公報などでその候補の幅広い政策を調べるとともに、他の候補の主張とも比べて投票先を決める必要がある。