自民党総裁選に9人目として名乗りを上げた上川衆院議員。当選7回、法務大臣に3度起用され、オウム真理教の幹部を含む16人への死刑執行を命令。岸田政権では外務大臣を務めている。会見ではこれまでの経歴に触れつつ、物価高対策や賃上げなど岸田路線を引き継ぐ姿勢を発信した。政治とカネの問題では他の人たちが改革の具体案を打ち出す中、上川氏は透明性の確保などを挙げるにとどまった。選択的夫婦別姓については国民対話の中で一致した思いで作り上げることが大事だとした。上川氏が所属した旧岸田派も大半は同じ派閥だった林官房長官の支持に回り、上川氏を推すのは5人ほどに。推薦人の半数近くは麻生派の議員になった。上川氏の表明で構図が固まった総裁選。立候補は史上最多となり、大混戦は必至。