野党共闘がいま揺らいでいる。発端は立憲民主党の泉代表がテレビ番組で野党共闘をやらないと明確に否定したこと。おととしの衆院選で立民・共産など5党は全289小選挙区のうち213で候補者を一本化した。一方、維新は加わらなかった。結果は立民などの野党側が勝率28%で立民も改選前から議席を減らした。候補者調整をやらないとした泉代表の発言には立民内から異論が噴出、泉代表は方針転換を余儀なくされた。立民は連合の支援をてこに国民との調整を進め、共産・れいわなどとできるだけ候補者調整を行いたいという狙いがある。ただ、野党共闘はこれまでより限定的になる可能性が高まっている。
次の衆院選では、立民と維新が野党第一党を争うことが見込まれ、強いリーダーシップを発揮して野党をまとめにくくなっている事情もある。立民は200超の小選挙区への擁立を目標に掲げた。維新は「候補者調整はやらない」と公言し、全289選挙区に擁立する方針。今はどの野党も単独では衆院選で政権交代を果たすのが厳しい情勢で、共闘を厳しくしている一因にもなっている。
次の衆院選では、立民と維新が野党第一党を争うことが見込まれ、強いリーダーシップを発揮して野党をまとめにくくなっている事情もある。立民は200超の小選挙区への擁立を目標に掲げた。維新は「候補者調整はやらない」と公言し、全289選挙区に擁立する方針。今はどの野党も単独では衆院選で政権交代を果たすのが厳しい情勢で、共闘を厳しくしている一因にもなっている。