検察トップの検事総長に新たに就任した畝本直美氏が記者会見を行い、抱負を述べた。検事総長に女性が就任するのは初めて。畝本氏は法務省の保護局長や広島高等検察庁の検事長などを歴任し、東京高等検察庁の検事長を経て検事総長に就任した。就任の記者会見で畝本氏は「犯罪の組織化、広域化、国際化、匿名化が進んでおり、真相解明や立証はますます困難になっている。組織全体として捜査、公判能力の向上に取り組んでいきたい」とした上で、「検察が国民の信頼という基盤に支えられていることを心に刻み、公正誠実であることを大切にした適正な検察権の行使に努めたい」と述べた。検事総長に女性で初めて就任したことについては「男性であっても女性であっても、このポストに期待される役割は同じで、精いっぱい努めていきたい」と述べた。