2025年4月14日放送 8:15 - 8:55 NHK総合

あさイチ
許せない!ネットのひぼう中傷 被害にあったとき何ができるのか

出演者
博多大吉(博多華丸・大吉) 博多華丸(博多華丸・大吉) 駒村多恵 中川翔子 こっちのけんと 
(オープニング)
オープニングトーク

オープニングの後、朝ドラ受けをした。今日のゲストは、中川翔子さん、こっちのけんとさん。

(特集)
許せない!増え続ける被害 ネットの誹謗中傷

今年2月、ネット上に約1万6000件の誹謗中傷を書き込んだ人物が逮捕された。被害を受けていたのは堀ちえみさん。6年前にステージ4の舌がんを患いブログで公表して以来、度重なる誹謗中傷を受けてきた。番組の取材に答えた40代女性は、推し活が原因で誹謗中傷の被害に遭ったと語る。

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堀ちえみ

中川翔子さんは20年前くらいSNSを始め、黎明期は無法地帯で誹謗中傷を受けても反論したら反論するほうがおかしいという風潮だったと振り返った。

堀ちえみさんが語る ネットの誹謗中傷 被害の実態とは

堀ちえみさんを取材。今回、夫婦でインタビューに答えてくれた。堀さんは誹謗中傷被害を受け始めたのは2019年。ステージ4の舌がんを公表してからのこと。舌の6割を切除する手術に成功したが、ブログには中傷コメントがあり、ネットニュースのコメント欄やネット掲示板にも書き込まれた。リハビリを経て少しずつ回復し、テレビ番組にも出演したが、復帰するようになると誹謗中傷がさらに激しくなった。限界を迎えたのは、家族への攻撃だった。

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東京Sugar Town舌がん
堀ちえみさんが語る ネットの誹謗中傷 被害の実態とは/増え続ける被害 なぜ?ネット上で誹謗中傷を…

こっちのけんとさんは、過去に双極性障害やうつ病になった経験があると告白したら親の教育がよくないんじゃないかと言われたと語った。ネットの誹謗中傷に詳しい山口真一さん、清水陽平さんがスタジオ解説。ネット上で誹謗中傷する人の多くは、相手が間違っていて自分が正しいという正義感が動機になっているが、個人の正義であって社会の正義ではない。清水陽平弁護士は、通知書を相手に送ると相手からは「自分の意見を述べているだけで何が悪いのか」という反論がかなり多いとし、悪気がないとみている。インターネット上は顔が見えない、その結果として相手が人間だという意識が薄れて攻撃的な書き込みをしやすくなることが研究で分かっている。批判と誹謗中傷の違いについて、山口真一さんは解説。批判はその人の言動に対して否定したり違う視点を提示したりすること。誹謗中傷はその人個人に対して侮辱したり脅迫したり容姿を否定したりすること。一呼吸おいて読み返すことが重要。

堀ちえみさんの被害 誹謗中傷 逮捕までの経緯とは

今年2月堀ちえみさんを誹謗中傷した人物が逮捕された。弁護士・南和行さんは、最初にいっぱいの誹謗中傷を事実としてまずかき集めようと助言。南さんは証拠を残し、発信者情報開示請求を行った。集めた証拠を元に掲示板の管理会社と通信事業者に発信者の情報を開示するよう求めた。通信事業者からは契約者の氏名・住所などの開示は拒否され、民事訴訟を起こすことに。裁判所から通信事業者に開示を求めた結果、コメントを書いていたのは3人だったことが分かった。堀さんは、たった何人かだけと知ったときに拍子抜けしたと振り返る。その後、堀さんは損害賠償を求める民事訴訟を起こし、1人は示談金で和解、1人は民事訴訟継続中、1人は掲示板やブログに大量の誹謗中傷を書き込んでいて警察に相談の上逮捕に至った。40代女性は侮辱・脅迫など複数の疑いで逮捕。堀さんは被害に遭った時のアドバイスとして、「たたかれている自分を責めない」と述べた。

堀ちえみさんの被害 誹謗中傷 逮捕までの経緯とは/少数の人物が投稿…? ネットの誹謗中傷 加害者とは/ネットの誹謗中傷 被害 情報開示請求は?/許せない!増え続ける被害 ネットの誹謗中傷

実は少数の人が多数の投稿をしていたケースは珍しくない。ネット炎上の分析では、ネガティブな投稿をした人はきわめて少数で、ネットユーザーの約40万人に1人(0.00025%)。サイエンスライターが誹謗中傷を受けて訴訟したケースでは、被告は200以上のアカウントを作って1人で攻撃していたことが分かった。開示請求は通信記録をたどる手続きで、海外事業者は対応が遅いために時間がかかってしまう現状がある。

もし被害にあったら… ネットの誹謗中傷 相談窓口は?

セーファーインターネット協会を紹介。都内にあるネットの誹謗中傷の相談を受ける団体。被害者に代わって削除依頼をSNS事業者などに送る。日常のトラブルがきっかけの場合も少なくない。

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セーファーインターネット協会

昨年度、SNS事業者に対して投稿の削除以来を行ったところ、約半数が削除に至った。身の危険を感じる場合、最寄りの警察署、都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口。悩み・不安を聞いてほしい場合、「まもろうよこころ」(厚生労働省)。賠償を求めたい場合、弁護士、法テラス。SNS事業者は海外のものが多く、警察は海外に対して捜査権が及ばない。開示請求の前提として、証拠が必要。スクリーンショットではなく、PDFなどにする。大吉は、ネット記事でも褒める記事よりも貶す記事の方がお金が儲かる仕組みなことにも疑問を呈した。視聴者からは、高校生の時にある教師から「自分の投稿を紙に書いて玄関に貼れないようなら上げるな」と言われ今も大切にしている考え方だとお便りが寄せられた。

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