各国の経済の規模を示す名目GDPを表したグラフ。日本は2010年に中国に抜かれて世界3位に。それから10年以上3位だった。しかし、今年は4兆2300億ドル。人口が日本の3分の2程度のドイツの約4兆4300億ドルに抜かれて世界4位に転落する見通し。各国のGDPをドルに換算して比較しているため円安で実質的に目減りした形。さらにドイツでの急激なインフレも影響した。ドイツのインフレ率は今年始めには8%を超えるなど日本よりも大きく物価上昇がドイツの名目GDPを嵩上げしたとみられる。その他にドイツでは日本を上回るペースで経済成長や賃上げが進んでいたことも要因。西村大臣は「日本の成長力の低下は事実」と指摘。政府が促す企業の生産性向上や持続的賃上げがどこまで実現できるか。世界4位となる今後の日本の経済の行方を左右しそうだ。