日本一標高の高い診療所のドクターに密着。富士山では人が溢れかえり、登山客を規制する動きもあるが、人が多いのでけが人も後をたたない。富士宮ルート8合目には、けが人などを診る施設がある。標高3250mの富士山衛生センターにいるのが、浜松医科大学の松浦友春医師だ。約1週間交代で常駐するが、松浦医師は今回で2回目。自ら志願して今回の富士山ドクターを引き受けたという。午前10時、近くで外国人のけが人に遭遇したという報告を受けて現場へと向かうと、インドからきた登山客3人組がいた。ケガをした女性の状況を見て、松浦医師はここで診療することに。下山途中、石に足を取られ右足をくじいてしまったという。1人ではそのまま下山できないので、テーピングで右足首を固定することに。応急処置を受けた女性は、仲間の肩を借りて下山していった。
夕方、つかの間の休息…と思いきや、山岳救助隊とともに女性がやって来た。下山途中に足をくじいたという。さっそく診察した松浦医師は、足首が動かせることを確認。骨折などの所見が見られないことから、テーピングで足首を固定することにした。富士山は物資を運搬するブルドーザーで救助者を搬送することができるのだが、今回はブルドーザーは呼ばず、自力で5合目まで降りてもらうことにした。
この日は生憎の雨。山の気温は夜になると夏でも10度以下になる。雨に濡れると体温を奪われ、体調を崩す登山者が増加するという。ご来光を見るためにグループで弾丸登山をしていたインドネシアの男性が、体が冷え切ってしまい寒気が止まらないと診療所に駆け込んできた。「弾丸登山」とは夜間に出発して山小屋で充分な休憩を取らず、一気に山頂を目指すこと。最近、特に急増している。ここで心配されるのは低体温症。体が冷えることで震えや意識障害の症状が生じ、最悪の場合は死に至ることもある。この男性は低体温症になるところだったが、運良く治療を受けることが出来た。男性が休んでいるそばから、次々と外国人の登山者が訪れた。彼らも弾丸登山者だ。症状を確認した松浦医師が手にしたのは酸素マスク。症状から男性は高山病だと診断。松浦医師は低酸素の状態を改善する薬を処方し、「次登る時は無理のない登山をしてみて」と注意した。今や外国人に人気スポットの富士山。体調を崩さないよう計画的な登山が求められている。
夕方、つかの間の休息…と思いきや、山岳救助隊とともに女性がやって来た。下山途中に足をくじいたという。さっそく診察した松浦医師は、足首が動かせることを確認。骨折などの所見が見られないことから、テーピングで足首を固定することにした。富士山は物資を運搬するブルドーザーで救助者を搬送することができるのだが、今回はブルドーザーは呼ばず、自力で5合目まで降りてもらうことにした。
この日は生憎の雨。山の気温は夜になると夏でも10度以下になる。雨に濡れると体温を奪われ、体調を崩す登山者が増加するという。ご来光を見るためにグループで弾丸登山をしていたインドネシアの男性が、体が冷え切ってしまい寒気が止まらないと診療所に駆け込んできた。「弾丸登山」とは夜間に出発して山小屋で充分な休憩を取らず、一気に山頂を目指すこと。最近、特に急増している。ここで心配されるのは低体温症。体が冷えることで震えや意識障害の症状が生じ、最悪の場合は死に至ることもある。この男性は低体温症になるところだったが、運良く治療を受けることが出来た。男性が休んでいるそばから、次々と外国人の登山者が訪れた。彼らも弾丸登山者だ。症状を確認した松浦医師が手にしたのは酸素マスク。症状から男性は高山病だと診断。松浦医師は低酸素の状態を改善する薬を処方し、「次登る時は無理のない登山をしてみて」と注意した。今や外国人に人気スポットの富士山。体調を崩さないよう計画的な登山が求められている。