姉の死を胸に、AEDの普及を図ろうと活動している18歳の男性がいる。この春夢に向けて新たな一歩を踏み出した。桐田さんは3年前にAEDの教え方を教えられる認定インストラクターの資格を取得し、その普及に力を入れている。桐田さんが活動を続ける理由は、姉の死があった。姉の桐田明日香さんは小学校の駅伝の練習中に倒れて亡くなった。当時桐田さんは5歳だった。病院の集中治療室で治療を受けている姉の姿はいまも鮮明に覚えているという。桐田さんが小学2年生になってから、姉の命は救えたかもしれないことを知った。教師達は心臓が止まっているとは思わず、AEDは使われることはなかったという。小学3年生の自由研究では、AEDの設置場所を調べ、地図を作った。的塲さんは今は国際救助を学ぶ準備をしている。桐田さんと出会った当時は消防学校の学生だった。家族ぐるみで交流し、桐田さんに人命救助にかける思いを語ってくれた。その姿に憧れ、桐田さんは救急救命士になる夢を抱いたという。今月、桐田さんは夢の実現に向け一歩踏み出した。進学した学科では救急措置に必要な知識や技術を学び、救急救命士の受験資格が取得できる。