今回の物語は、さいたま市浦和区。煙突がシンボルの製餡工場跡。昭和7年青木製餡工場として建築、2代目が亡くなり廃業したが小豆保管庫は貸し倉庫として2022年まで使用されていた。歴史ある倉庫を残したいと、3代目オーナーによって2023年製餡工場の小豆保管庫は多目的に活用出来るシェアアトリエに生まれ変わった。天井は建築当初からのトラス構造、小豆の運搬で使われていたトロッコは現役で活用。倉庫はオフィスやサロン・ものづくりの作業場として9つのアトリエに改修しレンタルしている。洗面台は新たに作り昭和レトロ風に、家主の家財道具を置いていた16畳の2階スペースは打ち合わせやワークショップが行えるラウンジに。床や天井・ガラスの障子は手を加えず、建築当時のまま。今年2025年に、登録有形文化財に指定された。