風車の支柱の立ち上げ作業では重さ2600トンの支柱が浮力によって浮かび上がった。支柱の底の部分にポンプで海水を注入して重心を下げると→起き上がりこぼしのように自然と立ち上がるという。工事に関わる多くの人たちが見守る中、風車の支柱の立て起こしは無事成功した。プロジェクトの陣頭指揮を執ってきた野又は「やっとここまで来た」と感慨を語った。こうしてに立ち上がった風車は今「はえんかぜ」の隣にもその隣にも浮かんでいる。ここまで来られたのは住民の支えが不可欠だった。例えば一部の部品に不具合が見つかり工事が止まった時も住民から「頑張ってやってくれ」と激励されたという。その後不具合は解消し、工事は再開された。五島市の洋上ウィンドファームは2026年1月に完成予定だ。