1996年、福岡で生まれた河島ティヤナさん。父はセルビア出身、母は日本人。両親が英語で会話をしていたため英語が話せるようになっていた。東京での生活を始めた河島さん。このときコロナ禍でマスクは必須アイテム。東京オリンピックの大会スタッフの仕事をしていた。一般からもスタッフが集められた。大会運営は複雑で困難なものだった。オリンピック史上初の無観客での開催。世界中の国や地域から人が押し寄せることで患者急増は絶対に避けなければならない。対策は選手や関係者の移動は選手村と競技場のみ、入国して14日間は公共交通機関を使用できない。用意したのはバス。選手村と各会場への送迎に使用された。河島さんはバスの運行案内係をしていて、担当していたのは海の森水上競技場。河島さんにとって天職。彼女の思いはみんな笑顔でエンジョイ。バスの運転手から手を振られるように。関係者から誰もが知る名物スタッフとなっていた。8月4日、休憩中に呼び出された。バス停には一人の外国人男性がいた。
