中国最南端にある海南島。エメラルドグリーンの海が広がり、1年を通して温暖な気候に恵まれている。国内の旅行者も免税品を購入できる「離島免税」制度がある。“中国のハワイ”とも呼ばれる国内屈指のリゾート地。実は海南島は観光業だけでなく、関税ゼロ政策で注目されている。海南島では去年12月から輸入品の7割以上に対し関税をゼロとする政策が開始。これにより約1900品目だったゼロ関税の対象は約6600品目に。176の国と地域が投資するなど外国企業数も増え続けているという。中国政府は海南島を「自由貿易」の象徴と位置づけ外資企業を誘致し国際貿易拠点とする狙い。食用油の会社では原料の大豆や菜種をカナダやブラジルから関税ゼロで輸入し食用油に加工している。最近は東南アジアを中心に海外事業を拡大し、売り上げは4年間で6倍以上になった。米中の経済対立の影響について担当者は「原材料は一般的な商品であり、アメリカ依存でもないため、影響は限定的だと感じている。現在は輸出が売り上げの半分を占めている。『国内と国際の双循環』という枠組みのもと商機は無限にあると感じている」と話した。アメリカへの依存を減らしながら海南島を国際貿易拠点に。3月に行われた全人代でも李強首相が「対外開放」を改めて強調した。米中関係の先行きが不透明な中、中国は海南島を軸に世界との経済連携を広げようとしている。
