当時の有識者グループ座長の増田寛也氏へのインタビュー。増田氏は当時の狙いについて、強いメッセージで出さないと誰も将来の人口統計に目を向けてくれないと考えたという。島根・吉賀町は10年前のレポートで消滅可能性都市と指摘され、街の総合戦略で子育て政策に全力を上げる姿勢を打ち出し、合計特殊出生率は1.69から1.83に上昇し、人口減少スピードは緩やかになった。
岡山県美咲町はこの10年で人口は約17%減少した。そこで掲げたのが「賢く収縮するまちづくり」。小学校と中学校を統合して作った小中一貫校では、効率化の一方で授業の質には力を入れている。町では94の公共施設の削減を進め、40年間で維持費を半分近く削る計画。一方、行政サービスを削ると住民自らが補う必要が出てくるが、住民の安否確認や防犯活動を自ら行うようにした。
消滅可能性都市で警鐘を鳴らした増田寛也氏は、一部の自治体で取り組みが進んだとする一方で、人口減少が広がることでどういう危機的な社会になっていくか、十分に世の中に広がらなかったと話す。増田氏らは先月「2060年に合計特殊出生率を2.07に改善し、2100年に人口8000万の規模で安定させる社会を目指すべき」との新たな提言をまとめた。
岡山県美咲町はこの10年で人口は約17%減少した。そこで掲げたのが「賢く収縮するまちづくり」。小学校と中学校を統合して作った小中一貫校では、効率化の一方で授業の質には力を入れている。町では94の公共施設の削減を進め、40年間で維持費を半分近く削る計画。一方、行政サービスを削ると住民自らが補う必要が出てくるが、住民の安否確認や防犯活動を自ら行うようにした。
消滅可能性都市で警鐘を鳴らした増田寛也氏は、一部の自治体で取り組みが進んだとする一方で、人口減少が広がることでどういう危機的な社会になっていくか、十分に世の中に広がらなかったと話す。増田氏らは先月「2060年に合計特殊出生率を2.07に改善し、2100年に人口8000万の規模で安定させる社会を目指すべき」との新たな提言をまとめた。