佐々木さんの予想レンジは146.50~149.50円」で注目ポイントは「日米インフレ率格差」とし、「きょう2月のCPIは1月に比べて全体もコアも前年比0.1%ポイントずつ鈍化する予想になっていて、コアのCPIの前年比は8カ月連続3.2か3.3なので、予想通りになると対して動いてないということになると思う。ただ予想より強かったときの円安方向の動きのほうが大きくなりそうだと見ている。短期的にはアメリカのインフレ率が予想より高いとアメリカの金利が上昇し、ドル買いとなるが、インフレ率が高いというのは通過が弱いということを意味している。日本のインフレ率はアメリカより低い状況が続いていて、これが円高基調だったことと整合的となるが、日本のほうが物価が低いことによって同じものを日米でみたときに同じ価格になる「購買力平価」は円高方向に来ている。日本のインフレ率が高いということは購買力平価が150円に向かって上がってくることになる。つまり長期的にどんどん円安方向に購買力平価が来て、長期的に見ると今の150円がそんなに円安じゃないかたちになってくる。実際今の日本のインフレ率は3カ月連続でアメリカのインフレ率を上回っていて、3カ月の移動平均の返り幅が0.6%ポイントになっていて1980年以降で見た最大の乖離率になっている。今後日本のインフレ率がアメリカのインフレ率を構造的に上回るような状態になってくるかもしれない。」などと述べた。