世界遺産の姫路城は外国人観光客も多く訪れる人気の観光地。入城料金について清元市長が外国人観光客と市民などとの間で差をつけることも含めて見直しを検討していく考えを示し、注目が集まっている。別名・白鷺城に昨年度訪れた人はおよそ148万人で3割余は外国人だと推定されている。現在は18歳以上で一律1,000円の入城料金の見直しは文化財として保護していくために費用が見込まれるためだとしている。修理に必要な資材の確保や職人の技術を継承する人材の育成、耐震性の強化などが挙げられ、経費について調査を行う。海外ではオーバーツーリズムが問題視される中、観光客から特別な料金を徴収する取り組みはすでに行われている。その1つがエジプト最大の観光名所ギザのピラミッド。見学料は地元やアラブ諸国の観光客は約200円、外国人観光客は約1,800円に設定されている。城塞国際大学観光学部・佐滝剛弘教授は「地域に住む人を割引にするのはあってもいいと思う。では国籍で分けるのがどれだけ納得性が得られるか、そもそも国籍をどう見分けるか、日本に長く住む外国人はどうするか、価格の差はどういう理由でその差になったのか、明確であれば払う人も気持ちよく払えると思う」と話した。