- 出演者
- 江口ともみ 阿川佐和子 ビートたけし モーリー・ロバートソン 杉村太蔵 長谷川ミラ 小原プラス
日本政府観光局によると上半期の訪日外国人客数は約1778万人だという。年間で過去最多の観光局が訪れた2019年を超え、3500万人が訪れると今年は予想されている。外国人観光客に人気なのがスナックツアー。日本人との交流や文化に触れたいとスナックツアーを利用する外国人が増えているという。2軒の店をはしごするツアーは料金115ドル。政府は2030年に訪日外国人旅行者数を6000万人にすることを目標としている。そんな中、東京都で進められているのがナイトタイム観光の促進。世界の都市ランキングで東京は総合で3位だが、ナイトライフ充実度では30位となっている。外国人観光客からは「夜遅くまで入場できる美術館やアトラクションなどがあると良い」などの声が上がっている。そこで東京都では、美術館などの開館時間を延長。都庁のプロジェクションマッピングを行うなど、夜間に東京の様々な観光スポットを訪れてもらい、経済を活性化させる取り組みを行っている。これについて、街では、経済の活性化については賛成の声が上がるものの治安に関して不安の声が上がっていた。
東京でナイトライフを楽しめる場所としては新宿ゴールデン街がある。古き良き日本の雰囲気が人気で、インバウンド客が数多く訪れている。しかし、街を悩ませてきた問題は改善していない。その問題とは以前から横行している路上喫煙の問題。狭い地域に木造店舗が密集するゴールデン街で火災が起きれば一瞬で燃え広がる大惨事になりかねない。夜の街の問題では他にゴミのポイ捨てや路上飲みなどマナーや治安の悪化が懸念される。こうした中、多額の税金を投入しナイトタイム観光を推進すべきなのか。治安を守るにはどんな対策が必要なのか。
夏休みにどこ行っても外国人がいる、新宿ゴールデン街が日本の文化だと思って来ているのはおかしいなどとビートたけしがコメント。世界の都市ランキングを受けて、ニューヨークが上位なのは分かるが、ロンドンはよくわからないなどともコメント。 長谷川ミラは大学の時にロンドンに住んでいたといい、地下鉄が24時間運行などと紹介。また、ロンドンには夜の市長という、夜の治安をよくし、ナイトライフを推進する役職があるという。ナイトタイム観光を促進しようとしている動きに関連し、長谷川ミラは今は若い子はあまり飲まないと話した。また、小原プラスは夜飲める場所が少ないということはその反面治安がいいとコメント。長谷川ミラは地元の人が遊ぶ場所とインバウンドの人が過ごす場所はくっきり分けていいのではないかとトラブル防止のために提案。
弘法大師こと空海が開いた和歌山県の高野山は117の寺院からなる生地となっているが、世界遺産に登録されると海外の人も多く足を運ぶようになっている。護摩行や瞑想などを行うことができるのが特徴で、宿泊者を受け入れる宿坊も人気となっている。西禅院の宿泊客は8割が外国人だといい、精進料理を楽しむ姿を見せていた。しかし、高野山のある高野町は人口約2600人に対し、高野山は約140万人もの観光客が訪れていて、インフラ整備が限界に達しつつあるという。小川には煙草の吸殻が捨てられ、ペットボトルのゴミ箱の近くには入らなかったペットボトルが並んでいた。町に救急車は2つしかなく、観光客が救急車を使っていることで住民が救急車を利用できないこともあるという。問題を受けて高野町では法定外税として入山税の2028年までの導入を目指している。
白鷺のような美しさと評される兵庫の世界遺産・姫路城は幻想的な光景で知られるが、清元秀泰市長は6月の国際会議で日本人と外国人観光客で4倍ほど価格を変える二重価格の導入について言及した。姫路城は昨年は約148万人が訪れ、外国人観光客は3割の約45万人となっているが、二重価格の導入で修繕費を確保したいという。二重価格はエジプト・ギザのピラミッドやインドのタージ・マハルなど主要観光地でもすでに導入されているが、姫路城周辺の宿泊事業者からは姫路城に立ち寄るだけになってしまうのではないかとの懸念の声が聞かれている。姫路市は来年度以降の実現を目指す方針。
小原さんは姫路城の二重価格について説明があるからこそ面白いものの、説明が無くなることでがっかりスポットになるのではないかと不安視した。これに対し太蔵さんはがっかりした観光地の1位は札幌小の時計台があるので問題ないとコメント。一方で外国では多くの観光地が二重価格をシステムに取り入れていて、ハワイのダイヤモンドヘッドではハワイ在住者は無料なのに対し観光客は700円、フランスのルーブル美術館は年齢が一定以下で地元の人に限り無料・それ以外は約3500円とするなどしている。小原さんは日本在住者も価格を下げるべきではないかと紹介した。モーリーさんはSNSで話題となると海外から人が殺到してしまうので、前もって受け皿を作ることも大切ではないかと紹介。
ウミネコの大群がマンションの上空を旋回。早朝から深夜まで、近隣住民はウミネコの大きな鳴き声に悩まされている。更にウミネコのフンでマンションの外壁や車のフロントガラスまで被害に。東京都によると、江東区、台東区、中央区、千代田区、墨田区で被害が報告されている。本来は沿岸域に生息して主にエビや魚などを捕食するウミネコ。東京都に生息するウミネコの調査を行った専門家は「都心から東京湾は非常に近い所にある。東京湾はウミネコの主たるエサ場になっている。通うのが容易な範囲内にある。ビルはネコなどの天敵、人間も近づきにくい環境なので、安心して子育てができる環境にある。屋上の緑化が関係している。ウミネコが巣を作るのに材料になる植物がある。温度の変化が穏やかなので卵やヒナの成長に適している」と指摘。東京都では2001年から一定基準以上の敷地で開発や建築などを行う場合、屋上などの緑化を義務化。しかし、これが繁殖を誘因した可能性がある。2020年頃から苦情が増加した江東区では繁殖期前の2月頃から建物の所有者に対して屋上の定期的な見回りや緑化スペースへのネットの設置など対策を呼びかけている。ところがネットの上に卵を産んでいた。巣を10個近く作られたことから屋上の緑地にネットを張る対策を施した別の区のマンションでは対策に100万円前後かかっているという。一度繁殖活動をした場所が気に入れば翌年以降も戻って来る傾向にあるというウミネコに住民の不安は尽きない。東京都によると、産卵前の巣は撤去可能だが、鳥獣保護管理法により都知事の許可なく卵やヒナの捕獲はできない。2022年度から第13次東京都鳥獣保護管理事業計画を実施。繁殖による被害発生時期に限り23区で卵・ヒナの捕獲等が可能になった。専門家は「今の対応の仕方は各ビルのオーナーさんがウミネコを追い出したり防御している段階。そのビルだけで解決しても他のビルに移っていくだけ。やると決めたら徹底的に追い出す」と指摘した。
ロンドン・トラファルガー広場はハトの被害が繁殖していたが、鷹匠を呼んだら、ハトは鷹がいると一斉に逃げるのでハトは激減した。そして猛禽類なので一定数のハトは食べてしまう。それを動物愛護団体が抗議したという流れがあったとのこと。オーナー任せで対応策をしていてもきりが無いので自治体全域で対応すべきとの声が上がった。
ウミネコ大繁殖に杉村は三角屋根にしたらいいと提案。三角にしたら落ちるだろうと訴えた。小原は繁殖地を奪うのではなく一つの区間だけ楽園としてつくれば良いのではないか等と提案。出演者らからは小池都知事まで意見が届かないだろう等の声が上がった。