午後2時の東京都庁。東京都知事選への対応が注目される小池百合子知事が笑顔で握手を交わした白いスーツ姿の女性は、昨日、東京の港区長選で初当選した清家愛氏だった。自民党と公明党が推薦した現職を破っての当選。20年にわたり港区長を務め、6期目を目指す現職・武井雅昭氏は、前回から8000票以上を減らし落選。多選批判や「政治とカネ」をめぐる自民党への逆風が影響したとの見方も出ている。自民党関係者は「首長選って自民党への風当たりを見るうえでバカにできない。最近勝てていないことは事実だ」とコメント。小池知事へのあいさつを終えた清家愛氏は「(今回の港区長選の結果、都知事選に何か影響を与えるとお考えでしょうか)特にそういう考えはないですけども」とコメント。一方、6月20日告示の東京都知事選にいち早く立候補を表明した立憲民主党の蓮舫参議院議員は、週末も積極的に活動していた。雨の中、多くの人が集まった2日の街頭演説では「東京都のトップになって、東京から行財政政治改革をしたいと。その思いが強くなっています」と話した。おとといは都庁の真下で行われている生活困窮者に向けた食料支援を視察。小池都知事は先週末の会見では実績をアピールしたが、出馬については沈黙を貫いたまま。今月20日に告示される都知事選には、広島・安芸高田市の石丸伸二市長や航空自衛隊の元トップ・田母神俊雄氏、タレントの清水国明氏ら、20人以上が立候補を表明している。