昨日の国会集中審議。消した年金法案だと野党が指摘したのは先週金曜日、政府・与党が提出した年金制度改革法案について。改革法案には、パートなどで働く人が厚生年金に加入するために年収106万円の壁と呼ばれる賃金要件の撤廃などが柱として掲げられる一方、当初盛り込まれていた厚生年金の積立金活用した国民年金の底上げについては夏の参院選を前に会社員などからの反発を懸念する自民党の意向で削除された。多くの国民が注目する年金を巡る議論。制度の改革が議論されている日本の年金。各国の年金の充実度を示した最新のランキングを見ると日本は48カ国中36位。日本より上位の29位のアメリカは去年ある試算を発表。少子化や平均寿命の延伸などの影響で10年以内に年金支給額が2割減となり、実質的な年金制度の破綻が起こるという。アメリカより順位の低い日本。年金制度はこのままで大丈夫なのか。1位のオランダでは現役時代の収入の約7割の年金が支給されるという。ランキング上位の国はどのような制度を設けているのか。