58年前静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で、一度死刑が確定した袴田巌さんに、ことし9月無罪の判決が言い渡されたことを受け。最高検は、再審請求の審理長期化などを検証し、きのう報告書を公表した。重要証拠が開示されず、審理が長期化したという指摘について。報告書では、1990年に弁護側から求めがあった段階で提出できたかもしれず、審理が進んだ可能性があると示した。今後の対応について、証拠開示の求めに統一的な方針のもと、適切に対応できる仕組みを構築するなど、審理が迅速に行われるよう真摯に対応していくとし改善を図る方針を示した。法務省は、来春にも法制審議会に諮問し法改正の議論を始める方向で調整しているとのこと。