現在、熊本市で徹底的な議論が行われようとしているのが学校内にカメラを設置するという検討。先週の金曜日、大学教授や弁護士、市内の学校長、保護者の代表ら16人で構成された熊本市教育行政審議会が意見を求めて教育長に答申。カメラ導入の目的はいじめや体罰などの事実確認、教職員の意識向上、保護者などからの不適切な要求の抑止、司法連携のための証拠能力の確保。「いじめに遭って苦しんでいる子供から『ビデオでもちゃんと撮ってほしい』という意見」があったという。教育評論家・石川幸夫氏は「“いじめが起きた後の措置”になるので抜本的な対策にはならないのでは。SNSのいじめもある。監視だけではダメ」として教師と児童、生徒の対話などを検討すべきとした。防犯アドバイザー・京師美佳氏は「ある程度の抑止効果は期待できる。いじめや犯罪が起こりやすい普段人がいない所に先に設置すべき」として死角での行為を想定する必要があるとした。カメラ導入についてはプライバシーの侵害や映像流出の懸念など賛否両方の意見があると想定。熊本市教育委員会は「子供たちや保護者の意見を聞きながら検討する」。先行的にモデル校で実施、設置場所や時期の検討などを丁寧に行っていくということ。
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URL: http://center-gai.jp/
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