4月の訪日客数は304万人で、過去2番目の高水準となっている。1杯5500円のオマール海老味噌ラーメンを提供する築地魚場リトル築地場外・三宅修司社長は「海外の客向けに値付けした考えはない。適正価格」と話す。福島・喜多方市では高級なラーメンを自治体が開発した。吉野家では浅草など訪日客が多いおよそ100店舗で鰻重牛小鉢セットを提供している。急激な円安で外国人観光客には手ごろな値段でも日本人には手が出しにくくなっている現状を打開するため外国人観光客と日本人との間で差をつける二重価格の導入を始めた店がある。今年4月にオープンした東京・渋谷にある海鮮バイキング&浜焼きBBQ玉手箱では60品目食べ放題バイキングを日本人および国内在住の人は1000円引きしている。米満尚悟オーナーは二重価格を導入した理由として接客コストをあげる。二重価格の導入について八代英輝は「オーバーツーリズム対策として意味があると思う。地域の客を大事にする姿勢は大切」とコメント。航空・旅行アナリスト・鳥海高太朗は“飲食代だけでなく観光施設の入場料やホテル代など様々な分野で取り入れていくべき”としている。海外ではハワイ・ダイヤモンドヘッドやエジプト・ピラミッド、ルーブル美術館などではすでに二重価格を導入している。
住所: 東京都渋谷区道玄坂1-1-1