JR東日本は再来年3月からの運賃の値上げを国に申請した。申請では再来年2026年3月に運賃改定を行いJR東日本のエリア全体で切符の初乗り運賃は10円値上げし普通運賃は平均で7.8%の値上げになるとしている。また通勤定期で平均12.0%、通学定期で平均4.9%値上げされる。JR東日本の全面的な運賃の値上げは消費税の導入や増税の際を除くと1987年の会社設立以来初めてとなる。JR東日本の申請に対し国は運輸審議会で認可に向けた審査を行うことにしている。今回の値上げ申請の背景の1つはコロナ禍で落ち込んだ利用者の回復の遅れ。JR東日本の昨年度の運輸事業の売り上げはコロナ禍前の2019年度と比べて9割ほどにとどまっている。さらに近年では物価や人件費の上昇などでコストが増加し利益を圧迫していた。