神奈川県小田原市、果樹栽培が盛んな地域で26歳の槇さんは、4つの農園でレモンやキウイなど約10種類の果物を栽培している。急な傾斜地での作業は力仕事ばかりで、重いものを持って登るのは大変と話す槇さんだが、実は一般企業に内定が決まっていたという。転機が訪れたのは大学4年生の夏、友人の付き添いで訪れた新潟の米農家の話しを聞いて、農業のとりこになったという。内定を辞退し農家で2年間学んだ後、去年耕作放棄地を借りて農園を開いた。槇さんの師匠の矢郷さんは、槇さんの独立を支援し今もサポートを続けている。同世代の若手猟師の方も手伝ってくれて、仲間たちと小田原の未来を語り合うことも。さらに新たなプロジェクトととして、レモンを使ったクラフトビール作りも行っている。使うのは皮に傷のついている規格外品、香り付けにレモンの葉も入れているという。槇さんの夢は、レモンの観光農園を開くこと。景色を楽しみながら果物でつくったお酒を飲んだり、気軽に畑に来られる仕組みをつくって農業を身近に感じてほしい。小田原の農業を盛り上げて行きたいとのこと。