明日告示される自民党総裁選をめぐり、上川陽子外務大臣はきょう出馬会見を行う。上川外相は「今私の心と体の中にはそうした国民一人一人の思いや希望が溢れている、そんな感じ」などと述べた。「自分がスタートラインに立てたこと自体が新しい自民党の姿を示す大きな一歩だ」と語ったが、ここまでには紆余曲折があった。先月25日には“最後の詰め”と話していたが、他陣営からの引き剥がしで推薦人集めは難航。最終的に推薦人20人を確保できたのはきのうだった。推薦人20人のうち約半数が麻生派の議員9人と半分を占める。他陣営の自民党幹部は「これで上川さんは麻生さんの言いなりになるだろうな」とした。上川氏の政策は「経済、財政の強靭化」「ダイバーシティの実現」「岸田・上川外交の進化」など。一方で政治とカネの問題については「ルールに則ってしっかりと対応していくことが基本」などと述べるに留めた。野田聖子元総務相は立候補を目指すも出馬を断念、小泉進次郎氏が自分の推薦人になると明らかにした。他陣営からは冷ややかな見方も。他候補の陣営は「ポスト狙いかな。野田さんはタイミング的に一番高く自分を売ったね」などとした。これで総裁選は9人が立候補へ。