産業技術総合研究所や都立小児総合医療センターなどの研究者や医師で作るグループが行った調査によると、都立小児総合医療センターと国立成育医療研究センターでは2019年からの6年間で、自転車の後部座席に乗っていた2歳〜8歳の子どもが太ももの骨を折って入院する事故が計35件確認され増加傾向にある。事故の多くが電動アシスト自転車で走行中、後部座席の子どもの足が車止めのポールやガードレールなどに接触して起きていて、状況を分析したところ、スピードが遅くても骨折するリスクがあった。グループは足はフットレストに置き、外にはみ出さないようにすること、車止めなどがある狭い場所を通るときは自転車から降りて押して通過することなどを呼びかけている。産業技術総合研究所・北村光司主任研究員は「保護者には気をつけてもらい、リスクを知り注意することが大事」と話した。