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「湯ヶ野(静岡)」 のテレビ露出情報

静岡県伊豆市の旧天城街道を歩く。川端康成の代表作「伊豆の踊子」は伊豆を旅した若い頃の実体験をもとに書かれた小説。旅の途中で美しい踊り子に心を惹かれた主人公の学生は、その後天城峠の茶屋で一座に追いついた。主人公と踊り子が再開した茶屋は実在したと言われている。小説では主人公と踊り子の一座は旧天城トンネルを通って河津町まで歩いた。一行がやってきたのが河津町湯ヶ野の温泉街で、主人公が泊まったとされるモデルの温泉宿を訪ねる。温泉街が見渡せる2階の部屋で夜主人公は酒の席で踊り子が打つ太鼓の音に耳をそばだてる。川の向こうの共同風呂に入っていた踊り子が主人公に気づき裸で飛び出し、無邪気な姿を見て主人公は思い悩んでいた心が軽くなった。主人公は踊り子と五目並べで遊んだり本を読み聞かせたりして打ち解けていく。川端康成自身もこの宿を度々訪れていた。女将の稲穂照子さんは小説ゆかりの宿をこれからも大切に守っていきたいと語る。東京へと旅立つ主人公と踊り子の別れの場面になったのが下田港。踊り子は主人公が乗る船に向かっていつまでも白い布を振り続けた。伊豆の踊子の発表からまもなく100年、河津町の栖足寺では伊豆の踊子をモチーフにした掛け軸作りができる。

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