ロッチは西村氏一家のお宅を取材。螺旋階段を4段上がるたびに別のエリアがあらわれる構造となっていた。西村氏は「建築基準法で一定の規格より階段は小さくしてはいけない。狭小住宅で階段はかなりのウエイトを占めてしまう。だから、いっそのこと階段に住んじゃえっていう発想」と話す。扉はトイレのみで、開放的な空間にしている。また、天井が低い場所のそばに天井の高い部屋をつくり、より開放的に感じられるという。西村氏のこだわりの1つがキッチンを経年変化が楽しめる銅で作ることで、湾曲させる加工を引き受けてくれる工場を探すのに約100社をまわったという。また、大画面で映画、ドラマを見たいとホームシアターを設置。湿気対策として最上階にお風呂など水回りを設け、屋上のテラスに繋がっている。吉村崇は狭小住宅に対するイメージが覆ったという。