都内在住の6歳男児、先月中旬に発熱した。症状は治まるも1週間後に異変が。血尿の症状が現れたという。足・顔のむくみも出て体重は2キロ増加。血圧も大きく上昇。病院を受診すると溶連菌感染症後の合併症で腎臓の働きが低下。2週間あまり入院し、退院後も経過観察を続けている。横浜市立大学附属病院の伊藤教授は溶連菌の合併症は腎臓に出やすいという。画面左が正常な腎臓、右が合併症の腎臓の写真。免疫細胞が集まって炎症が起きているのが分かる。合併症は感染後2週間から4週間程度で発症し、体のむくみや血尿・高血圧といった症状が特徴で重症化するケースも。合併症の患者は半年前まではほとんど見られなかったが、溶連菌感染症の流行に伴って増えている。合併症を防ぐためには溶連菌の感染を早く見つけて治療することが重要だが、全国的に検査キットや抗菌薬が足りていない。伊藤教授は溶連菌への感染が分かっていなくても発熱や喉の痛みなどの症状があったら4週間程度は体調に気を付けてほしいとしている。溶連菌感染症は主に冬に流行するので暫くは注意が必要。溶連菌の合併症では極稀に長期間に渡って腎臓の働きが元に戻らない場合もあるので伊藤教授は異変に気付いたらすぐに医療機関を受診してほしいと話していた。