短大の卒業式で澪音さんの顔は晴れやかだった。滋賀県教育委員会から内定をもらうことができた。しかし仕事でのヘルパー利用をどうするか職場に相談できていなかった。高額なヘルパー代を自分で払うことはできず、その負担を職場に求めれば雇ってもらえない。働き始めるまで1週間を切った日、澪音さんは友人に付き添ってもらいながら自宅から最寄り駅までの道のりを確認していた。結局澪音さんはヘルパーを利用せず働くことを決めた。通勤も助成の対象外のためヘルパーの手を借りることはできない。4月1日から滋賀県教育委員会での勤務が始まった。澪音さんはヘルパーが色々な場面で使えれば可能性が広がるが、その分職場など誰かにしわ寄せが行ってしまう。とりあえずその環境で限界まで頑張ると話した。
