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「滋賀県琵琶湖環境科学研究センター」 のテレビ露出情報

滋賀県の琵琶湖にはカワニナという巻き貝がたくさん生息している。今回、表面がゴツゴツしている新種のカワニナが発見された。琵琶湖は日本最古の湖でたくさんの生き物を育んできたが、実はその成り立ちについては詳しく分かっていない。まだ名前も付いていない、この謎のカワニナが、それを解明する手がかりになるかもしれないという。東京大学の澤田直人特任研究員は10年近く琵琶湖に通って研究する中で、おととしカワニナの新種を発見した。カワニナは、琵琶湖の多様性を物語る生き物で、これまで17の固有種が確認されている。生息する場所は、浅瀬から水深30メートル程度までで、それより深い場所には住めないと考えられている。琵琶湖は最も深い場所では水深が100メートルを超えるが、今回カワニナを発見したのは、湖の真ん中辺りで、これまで考えられていた生息域より深いところで見つかっている。
東京大学の澤田直人特任研究員が続けている謎のカワニナの調査に同行した。琵琶湖の若手漁業者の協力を得て、カワニナの採取を行った。なぜここにカワニナがいるのかというと、水中の地形がポイントだという。琵琶湖の水中にはこのようにいくつかの山があり、今回カワニナが見つかったのはこの山の頂上付近で、そこが水深20メートルほどのため、生息することができていると考えられている。澤田さんは今、この謎のカワニナの分析を進めていて、このごつごつした形はカワニナが住む場所と関係があると考えている。湖の中にいくつかある山は、岩だらけで、岸辺よりも水の流れも急だという。詳しい理由ははっきり分かっていないが、ごつごつした特徴的な形になったのは、こうした厳しい環境に適応するためではないかと、澤田さんは考えている。湖が出来る以前、このあたりは山や谷が連なる地形で、断層の運動により沈んで水がたまった所にカワニナが住み着き、さらに沈んでいったため自分が生息できる浅い場所に移っていったと推測され、その過程で現在の姿に変化したと考えられている。謎のカワニナは、いつから独自の特徴を持つようになったのかを解明することで、長い歴史を持つ湖の太古の姿をかいま見ることができるかもしれない。
住所: 滋賀県大津市柳が崎5-34
URL: http://www.lberi.jp/root/jp/bkjhindex.htm

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