宮城県岩沼市に住む二宮たい子さんは、自身による津波で両親と娘の佳奈子さんを亡くした。漂流ポストに手紙を書き始めたのは震災から5年後の2016年。二宮さんは佳奈子さんに話しかけるように手紙を書き始めた。二宮さんは佳奈子の誕生日など定期的に手紙を書くようになった。佳奈子さんは4人兄弟の3番目で、勉強も頑張る優しい子だったという。中学1年生の頃から自宅に引きこもりがちになり、二宮さんは佳奈子さんに寄り添い続けた。二十歳を目前に控え、少しずつ前向きになり通信制の高校を受験することを決め、願書を出したのが震災の4日前だった。佳奈子さんと対面出来たのは震災から1週間後だった。二宮さんが震災前から続けているものが和太鼓。毎年成人式で和太鼓を披露している。今年も二宮さんは手紙を書いた。