- 出演者
- 宮崎慶太 池田伸子 伊藤海彦 久保井朝美
オープニング映像。
東日本大震災「風の電話」などのラインナップ。
募集テーマ「この際言っておきたいこと」について視聴者の声を紹介。「ニュースーンを初回から見ている。回数を重ねる事に時間の流れと週替りのキャスターの絡みが心地よい。」などと話した。
- キーワード
- 東京都
きょう紹介するのは2016年に放送された「風の電話」。ゲストは被災地の声を集めたいとうせいこうで、逢えなくなった大切な誰かと風の電話でもう一度言葉を交わしたい人を追いかけたドキュメンタリー。風の電話は復旧しない駅を越えた高台にある。そこに孫を連れた女性がやってきて、津波で亡くなった夫と電話をさせていた。この電話があるのは故人の庭で、電話を置いた佐々木格さんは始めは自分の為で、震災の前の年に亡くなった従兄弟と話がしたいと思ったからだった。それから1年後、高さ13mの波が大槌の街を飲み込んだ。861人が亡くなり、今も421人の行方が分かっていない。残された人たちの為、佐々木さんは風の電話を解放した。風の電話は利用する為に事前予約が必要だが、現在までに4万5000人が訪れている。佐々木格は今年で80歳になり、「訪れる方がいる限り続けていきたい」と話している。
備蓄米放出について解説。先月23日までの最新の米の価格は、全国のスーパーでの米の平均価格で5kgあたり3900円を超え、8週連続の値上がりとなった。国が備蓄米を放出すると表明して以降も値上がりしており、去年と同じ時期を比べて90%以上上昇している。備蓄米が店頭に並ぶのは今月下旬以降とみられている。国は週明け10日から3日間集荷業者を対象にした備蓄米の入札を初めて行う。初回の入札にかけられるのは放出される21万トンのうちの15万トンで、このうち10万トンが去年、5万トンが一昨年収穫されたものとなる。国は備蓄米と明示する必要はないとしており、備蓄米であることを表示するかどうかは事業者の判断による。また、備蓄米だけで販売する場合と他の米と混ぜて販売する場合の2パターンがあるとみられている。その場合も備蓄米と表示する場合、しない場合いずれもあるとみられる。江藤農林水産大臣は今月4日の会見で、状況によっては備蓄米の放出量をさらに拡大していくことも検討する考えを改めて示している。国は今年の新米の生産量は去年より増えるとの見通しを示しており、こうした中、日本一の生産量の新潟県では今年の秋に収穫される米についてJA全農の県本部が農家に前金として支払う概算金の目安を固めた。見た目の評価が最も高い一等米でコシヒカリは60キロあたり2万3000円となる。
岩手県の陸前高田市には大切な人を失った遺族の悲しみに寄り添い続けてきた漂流ポストがある。東日本大震災で亡くなった大切な人に伝えたいものを抱えていたり、悲しみを打ち明けることができない遺族は多くおり、届いた手紙の一部は閲覧することが出来る。震災の3年後に設置され、これまで1000通以上の手紙が届いた。この場所を立ち上げたのが陸前高田市で喫茶店を営んでいた赤川勇治さん。10年間管理人として手紙の一つ一つに目を通し、大切に保管してきた。しかし、去年の春に母親の介護の為管理人を退くことを決めた。そこで声をかけてくれたのが陸前高田市にある慈恩寺。シンボルだった赤いポストも移設され、今は前の代の住職が手紙を受け取り続けている。
宮城県岩沼市に住む二宮たい子さんは、自身による津波で両親と娘の佳奈子さんを亡くした。漂流ポストに手紙を書き始めたのは震災から5年後の2016年。二宮さんは佳奈子さんに話しかけるように手紙を書き始めた。二宮さんは佳奈子の誕生日など定期的に手紙を書くようになった。佳奈子さんは4人兄弟の3番目で、勉強も頑張る優しい子だったという。中学1年生の頃から自宅に引きこもりがちになり、二宮さんは佳奈子さんに寄り添い続けた。二十歳を目前に控え、少しずつ前向きになり通信制の高校を受験することを決め、願書を出したのが震災の4日前だった。佳奈子さんと対面出来たのは震災から1週間後だった。二宮さんが震災前から続けているものが和太鼓。毎年成人式で和太鼓を披露している。今年も二宮さんは手紙を書いた。
二宮さんが手紙を出し始めた頃の文章には助けてあげられなかった後悔や変わってあげたかったという言葉が綴ってあった。しかし、ここ数年の手紙には徐々に頑張っていきたいといった前向きな言葉もみられるようになった。手紙を書き続けることで佳奈子さんの存在を感じることが出来たということも二宮さんにとっては大きかったという。大江崇之は「以前あったポストの場所から取材を続けてきて、こうした存在がこういった形で引き継がれていくことは大切なことだと感じている。」などと話した。
東京・渋谷の宮下公園から中継。きょうから「放送100年超体験NHKフェス」が11日まで開催されている。ここで体験出来るのが紅白歌合戦でおなじみのMKC。始まると映像が流れ、最後に自分がけん玉に挑戦することが出来る。他にも「チコちゃんに叱られる!」や「おかあさんといっしょ」など他の番組のイベントも体験出来る。土日の天気を解説。日本海側も含めて晴れ間がある所が多く、明日にかけては真冬のような寒さの所もあり、寒さ対策が必要。明日の夕方から明後日の朝は関東で雪や雨が降る所がある。
「妻亡きあとに・近藤正臣・郡上八幡ひとり暮らし」を紹介。大河ドラマ「龍馬伝」「真田丸」など数々の作品に出演してきた近藤正臣。岐阜県の郡上八幡の豊かな自然に魅せられ8年前に夫婦で移住。おととし妻・ヒロを亡くし、大きな喪失感を抱えたままひとり暮らしになった。伴侶を失いひとり残された高齢者。その後の人生をどう生きていくのか。ノーナレーションの番組。動物愛護センターから譲り受けた猫。番組では83歳の近藤が郡上八幡の自然や地域の人とともに暮らす日々を見つめる。
BSスペシャル「告発・コソボ・性暴力サバイバーたちの25年」を紹介。戦時下に性暴力を受けた被害者たちが25年という歳月を経て声を上げ始めた。1990年代後半、旧ユーゴスラビアの南に位置するコソボ自治区に暮らしていたアルバニア系の住民が周辺諸国に強制的に追放された。最大2万人のコソボ市民が性暴力に遭ったとされる。番組ではコソボで初めて実名、顔出しで被害を公表したバスフィエさんを中心にサバイバーたちの声を取材。バスフィエさんがセルビア人の警官による性被害を受けたのはコソボ紛争中の1999年。その後アメリカに移住し2019年、米国下院外交委員会公聴会で証言。性被害から声を上げるまで長い年月がかかった理由にはコソボの文化的な背景もあった。去年開かれた紛争下の性暴力に関する国際会議でバスフィエさんは国内外の人々につらい体験を話すことの意味を語った。番組ではバスフィエさんの姿に勇気づけられたウクライナなど世界中の性被害のサバイバーたちが少しずつ声を上げ始めているという様子も収められている。今回、戦時下の性暴力、性被害というものを取り上げているが、サバイバーに対する偏見や差別は私たちの社会にもある共通の課題になっている。
大阪・八尾市で栽培されている根と葉と茎も食べられる八尾「若ごぼう」という旬の野菜を紹介。秋に種をまいて大きくなって緑でちょっとかたいしっかりしたものを「葉ごぼう」と呼び、春先のあったかくなって出てきた若い芽を収穫して出荷するものを「若ごぼう」と呼ぶ。つい最近まで寒かったが、暖かくなって成長が止まらなくなっていて、ハウスや露地のものは4月まで収穫が続くという。若ごぼうの煮びたしをいただく。鮮度が重要ということで、旬の時期に狙って八尾に来るのが一番確実な入手方法だという。
視聴者から送られた「この際言っておきたいこと」をテーマにした投稿を紹介。きょうが最終回だった「ネットdeアラカルト」コーナーの感想などが寄せられた。