備蓄米放出について解説。先月23日までの最新の米の価格は、全国のスーパーでの米の平均価格で5kgあたり3900円を超え、8週連続の値上がりとなった。国が備蓄米を放出すると表明して以降も値上がりしており、去年と同じ時期を比べて90%以上上昇している。備蓄米が店頭に並ぶのは今月下旬以降とみられている。国は週明け10日から3日間集荷業者を対象にした備蓄米の入札を初めて行う。初回の入札にかけられるのは放出される21万トンのうちの15万トンで、このうち10万トンが去年、5万トンが一昨年収穫されたものとなる。国は備蓄米と明示する必要はないとしており、備蓄米であることを表示するかどうかは事業者の判断による。また、備蓄米だけで販売する場合と他の米と混ぜて販売する場合の2パターンがあるとみられている。その場合も備蓄米と表示する場合、しない場合いずれもあるとみられる。江藤農林水産大臣は今月4日の会見で、状況によっては備蓄米の放出量をさらに拡大していくことも検討する考えを改めて示している。国は今年の新米の生産量は去年より増えるとの見通しを示しており、こうした中、日本一の生産量の新潟県では今年の秋に収穫される米についてJA全農の県本部が農家に前金として支払う概算金の目安を固めた。見た目の評価が最も高い一等米でコシヒカリは60キロあたり2万3000円となる。