- 出演者
- 池田伸子 伊藤海彦 瀬戸光 斎藤希実子
オープニング映像。
「中継」ウクライナ・キーウの新学期。ひつじムラの「かたりべガチャ」。あの人に会いたい漫画家・アニメーション監督・今敏ほか。
メール募集テーマは「こうやって上げた私の生活の質」。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって3年半。ウクライナの学校や大学では9月1日から新学期が始まった。教育の現場にも戦時下の厳しい現実がある。ウクライナの首都キーウにある公立の学校の様子。6歳から17歳の生徒およそ1500人が学んでいる。国連機関のまとめでは子どもの死者は726人。シミュレーターを使った射撃訓練の授業。負傷した兵士への応急処置を学ぶ。学校が力を入れているのが無人機の操縦訓練。無人機の技術開発が進むウクライナ。キーウには子供向けの無人機教室がある。侵攻開始後に開校し6歳空16歳のおよそ120人が週1回放課後に通っている。
東京都大田区大森北四丁目複合施設スマイル大森ではマンガを通して子どもたちの居場所を作ろうという取り組みが行われている。
東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県岩沼市だが、震災後、沿岸部にできた「いわぬまひつじ村」には毎年2万人以上が訪れている。この夏から震災の記憶を語り継ぐ新たな取り組みが始まった。その名も「3.11かたりべがちゃ」。施設を訪れた親子連れなどにカプセルトイを使って震災の記憶を伝える取り組み。ひつじ村を訪れた人たちは無料で体験できる。スマホでQRコードを読み込むと、岩沼市で被災した人の経験を音声で聞くことができる。ひつじ村のある二野倉地区は震災の津波によって壊滅的な被害を受けた。沿岸部は災害危険区域に指定され、人が住むことはできなくなった。そんな場所に再び賑わいを取り戻そうと8年前、地域の人たちによってひつじ村がつくられた。「かたりべがちゃ」考案者・松尾洋子さんはボランティアで訪れた時の被災地の光景が忘れられず、復興に貢献したいと12年前に移住し、訪れた人い岩沼の震災の記憶に触れてほしいと「かたりべがちゃ」を考案した。松尾さんは被災者1人1人のもとを自ら訪ね、様々な声を集めている。カプセルトイには性別や年齢、職種などが違う9人の震災体験が収められている。松尾さんは「自分が災害にあったときにちょっと思い出して1つの知識になるといいなと思う」などと話した。
「かたりべがちゃ」は9人の被災経験が収められているが、考案した松尾さんは今後、岩沼で被災した外国人や障害のある方など様々な話を集めたいと話していた。
きょうの東京株式市場では世界的な金利上昇を背景に半導体関連の銘柄を中心に売り注文が出て、きのうより371円60銭値下がりした。きょうの円相場は1ドル149円前後で推移している。
9月に入っても暑い日が続いているが、先週、農林水産省が今年の新米について先月中旬時点での収穫量の見込みを示した。静岡県が去年を上回り、山形県や兵庫県など12府県が去年をやや上回る。一方、去年を下回るのは4県となっていて、農林水産省は生育は“おおむね順調に推移している”と評価した。今年の新米は作付けの段階で去年より56万トン多い生産量が見込まれているため、小泉農水相は「今の状況が続けばコメの価格安定につながる」という見方を示している。7月以降、猛暑で雨が少なかったことから一部の地域で稲が枯れる被害がみられたが、生育時期を通して見ると全国的に日照時間が長かったためだという。調査は先月時点のもので、本格的な収穫は今月~来月にかけてピークを迎える。高温によってコメが濁ったりヒビ割れたりする品質への影響も一部で確認されているが、今回の調査では影響は考慮できていない。今回の収穫量の見込みは本格的な収穫時期を向かるまでの気象が平年並みに推移することが前提になっているため、秋にかけての暑さがカギを握る。農林水産省は猛暑により影響を注意深く見ていく必要があるとしている。今月末には農林水産省が今年の全国の一等米の比率について調査結果の速報値を公表する見込み。
暑さが続く中でもコメづくりをどう持続的に行っていくか、生産者の中で模索が始まっている。高い気温の中でも育ってもコメの品質が落ちにくく収穫量が減りにくい高温耐性品種の開発が盛んになっている。去年産の全国主食用米の作付面積のうち16%余が高温耐性品種だった。代表的な品種は「きぬむすめ」や「こしいぶき」など。品種によっては前年に比べて3倍近く作付面積が増えたものもある。国の研究機関・農研機構が開発した「にじのきらめき」は「コシヒカリ」と比べて、葉で稲が覆われている面積が大きく、穂への直接の日射量が少なくなって暑さに強くなると考えられている。福島大学・新田洋司教授は「8月・9月にかけて穂の中身ができる大事な時期。高温傾向が続くことで減収や食味の低下を懸念している。出荷量や流通量が減った場合、価格が高くなる可能性もある」と指摘した。
毎週土曜の朝放送中のNHK映像ファイル「あの人に会いたい」の中から選りすぐりの1本を紹介する。きょう紹介するのは2010年に46歳で亡くなった漫画家・アニメーション監督の今敏さん。往年の人気俳優が時を越えて初恋の人を追いかける「千年女優」。人の夢に入り込む夢探偵の活躍を描いた「パプリカ」。現実と幻想の世界が絡み合うストーリーと色彩豊かな映像で国内外で高く評価された。今さんは昭和38年に北海道で生まれ、小学校3年生の時に手塚治虫の漫画と出会い模写をするようになった。今さんは武蔵野美術大学に進学し、グラフィックデザインを学んだ。在学中の昭和59年、漫画雑誌に投稿した作品「虜-とりこ-」が優秀新人賞を受賞。翌年、「カーヴ」で漫画家デビューを果たした。今さんは自分で作品を描く一方、漫画家のアシスタントとして働くようになり、「童夢」や「AKIRA」などの作品で知られる漫画家・大友克洋さんと出会った。今さんがアシスタントをしていたのは大友さんがアニメーションの監督として活動し始めた時期。大友さんの影響もあり、アニメの制作に携わるようになった今さんは次第にのめり込んでいった。
今さんはプロデューサーに誘われ、映画の監督としてデビュー。平成10年公開の「PERFECT BLUE」はアイドル、ストーカー、ホラーといった要素を取り入れ、国内外で注目を集めた。平成14年には長編2作目の「千年女優」を公開。この作品はアメリカの配給会社によって海外でも上映された。今さんが映画制作の舞台裏を明かしていた。ストーリーの骨子となるシナリオから自ら絵コンテを描く。背景まで緻密に描き込むのが今さんの特徴。絵コンテをもとに作画し撮影。筒井康隆原作の「パプリカ」はベネチア国際映画祭に出品されるなど海外でも高い評価を受けた。平成20年ごろ、今さんは初めて手掛ける子ども向けの映画「夢みる機械」の制作に着手。ところが、体調を崩して病院へ行ったところ末期の膵臓がんと診断された。今さんは抗がん剤の投与を拒み、映画の制作を続けようと模索したが、志半ばで帰らぬ人となった。多くのスタッフと共同作業を行い、現実と虚構が入り乱れる作品を生み出した今敏さんは摩訶不思議な世界で観客を楽しませた生涯だった。今さんは「『誰も見たことのない最高傑作だ、やっと出会える』と思って始めるが、作りながら自分も成長する。最初に思った最高傑作のイメージは成長した自分がまた考えると最高傑作が遠くに行ってしまう。それはきっと生き方も同じで、こういう自分になれたらと思いつつも、成長した頭が考えれば昨日までの理想は今日の理想ではない。追いつくか追いつかないかじゃなくて、追いつこうとする、たどりつこうとする態度が大事」と話していた。
NHK映像ファイル「あの人に会いたい」は総合テレビで土曜の朝放送中。6日は映画監督・篠田正浩さんを放送する。
きょうは前線などの影響で関東ではこれから夜にかけて線状降水帯が発生し災害の危険度が急激に高まるおそれがある。東京・昭島の様子を中継で伝えた。JR青梅線は雨による運行の乱れはなく、通常通り運行している。バスも通常通り運行し、雨による対策などは必要ないと考えているという。
この時間、関東では茨城県、栃木県などで雨量が多くなっているところもある。
募集テーマは「こうやって上げた私の生活の質」。「私の病気は早く年を取ると言われている。声も出づらくなり、マイクを使って喋る人もいる。ニュースーンに投稿していつ読まれるかと心待ちにしたり、コーラスグループに入ったり、きのうもデイサービスに行って今話題のやなせたかしさんの『手のひらを太陽に』を歌ってきた」「夫が育てる野菜が大豊作。食べても食べても、配っても配ってもまた夫は持ち帰ってくる。とうとうピーマンに囲まれる夢を見た。その野菜を使った料理のおかげか夏バテはしないようです」など視聴者からの投稿を紹介した。