29日、加美町で、火災防止の願いを込めた伝統の「火伏せの虎舞」が披露された。県の重要無形文化財に指定されている「火伏せの虎舞」は、宮城・中新田地区に650年ほど前から伝わる伝統行事で、毎年4月29日に行われている。昨日は商店街にある建物の屋根の上で虎舞が披露され、地元の中学生たちが二人一組になってトラに扮し、笛や太鼓のお囃子に合わせて踊った。虎舞はかつて春先に吹く強い風で大火に見舞われたことから、「雲は竜に従い、風は虎に従う」という中国の故事に習い、虎の威を借りて風を沈め家事を防ごうと始まったとされている。