政府・日銀が5兆円規模の為替介入を実施した可能性があることが市場関係者の推計でわかった。日銀がきのう公表した当座預金の増減の見通しを金融取引の仲介会社のそれまでの予想と比べたところ、5兆円以上のずれがあったことがわかった。市場関係者は、この差の多くが為替介入で動いた資金の可能性があると指摘している。この推計によれば、先月29日に5兆円規模の為替介入に踏み切った可能性がある。外国為替市場では29日、円相場が一時1ドル=160円台まで急落した後、一時1ドル=154円台まで急上昇した。市場では「介入があった可能性がある」との声が上がる一方、政府は介入の有無について明言を避けている。