熊本市は、市役所の本庁舎と中央区役所の建物を600億円余かけて建て替える方針を示している。一方、市民団体は賛否を問う住民投票を求める1万8988人分の署名を集め先月、住民投票を行うための条例の制定を市に直接請求した。これを受けて大西市長はきょう市議会の議会運営委員会で、住民投票の条例案を審議するための臨時議会を今月14日に招集すると説明した。大西市長は「市長や議会による間接民主主義を補完するため重要な意義を持っていることは理解しております」とした一方で、「市民の皆さまの付託を受けた私と市議会議員とで多くの議論を重ねてきた中で、この6年以上に及ぶ熟議を顧みないものであり、認めがたい」と述べ、反対意見をつけた条例案を提出する方針を示した。臨時議会では初日に条例案が提出され、市民団体の代表が意見を述べたあと、委員会での審議を経て今月17日に採決が行われる。