千葉県が水道代の大幅値上げ方針を打ち出した。値上げ幅は2割程度とみられ、住民や飲食店からは悲鳴が上がっている。先週、千葉県議会で熊谷俊人知事が水道料金約23%の改定が必要と述べた。値上げの対象となるのは千葉県の中でも県営の水道を利用している地域は浦安、市川、鎌ケ谷市全域、千葉市の一部など。水道料金の値上げは全国的にも広がっている。値上げの背景には水道管の老朽化。和歌山市では水を送る橋が老朽化し崩落。13万8000人が1週間、水の出ない生活を強いられる事態となった。水道管のタイムリミットが迫っている。今回、値上げの対象となる千葉市でも今年7月、老朽化による水漏れが発生した。20%程度とされる大幅な値上げは飲食店にとり、大きな負担となる。値上げ対象の市川市にあるラーメン店では、麺をゆでたり、スープだけではなく、1日10回程度のメンマの水を換えている。今年7月には食材の高騰を受け、ラーメンを70円値上げした。千葉県は今後、料金体系などの検討を行い、値上げの時期について令和8年度を想定している。