第一生命経済研究所・首席エコノミスト・永濱利廣によると、去年の試算では、夏の平均気温が1℃上がると、個人消費およそ2884億円の押し上げ効果。今年の試算では、個人消費およそ2600億円の押し上げ効果。第一生命経済研究所・首席エコノミスト・永濱利廣は、「去年のように夏が暑すぎると、消費が減る試算もあるが、それでも夏の期間に限れば経済にプラス」とコメント。経済評論家・加谷珪一は、「今年のように急に猛暑日が増えると、真夏日（30℃以上）で売れるはずだったものが例年より売れていないかもしれない」とコメント。気温と家計消費の関係を紹介。
暑くなると何故経済効果があがっていくのか。経済評論家・加谷珪一は「暑くなると普段よりお金を使うことになるため賃上げにもつながる」と話している。暑すぎて好調なものについてのリポート。東京・池袋にあるコリアンBBQビアガーデンは暑さの中多くの人で賑わっている。7月に入って客数は6月と比べて2倍になっているという。またビックカメラ有楽町店によると、エアコンの売り上げは前年比3割増となっている。ロフトではハンディファンや日傘もよく売れているという。メンズ用の日傘が今年は特に売れていて、前年比3倍の売り上げとなっている。
帝国データバンクによると、最も暑い夏だった2023年、東京都に住む1世帯当たりの7月と8月の支出は、平均で約3700円増えた。外気温が35℃以上の場合エアコンをつけた部屋でも鍋を火をかけて20分後にはキッチンは40℃を超える場所もあるという。しかし35℃を超えると揚げ物を取り扱う惣菜店は「“暑すぎて揚げ物を食べたくないようで客足は鈍り売上は落ちる”と話している。一方、暑すぎて外出しなくなるためデリバリーサービスが人気となっている。スーパーアキダイ・秋葉弘道社長によると、いまお買い得な野菜はトマト、レタス、キャベツ。一方、価格が上がっている商品は4大薬味の小葱など。