原子力発電で出るいわゆる核のごみの最終処分地の選定に向けて、北海道の寿都町で行われてきた全国初の文献調査の報告書が町に提出された。調査を行ってきたNUMO(原子力発電環境整備機構)によると、きょう午前、NUMO・山口彰理事長が寿都町長に報告書を手渡したという。高レベル放射性廃棄物、いわゆる“核のごみ”は強い放射線を長期にわたり出し続けることから地下深くに埋めて最終処分することになっていて、処分地の選定に向けた第1段階の文献調査が全国で初めて北海道の寿都町と神恵内村を対象に4年前から行われてきた。報告書では第2段階の概要調査に進むことができると結論づけていて、午後には神恵内村と道にも提出されることになっている。北海道の鈴木知事は道の条例などを理由に反対する意向を示していて、今後は道と2つの町村の判断が焦点になる。