山口能且さんは陳列のマジシャンと呼ばれ、これまで500軒以上のスーパーで売り場の改造などを行い売上アップに貢献してきた。この日依頼された愛知県春日井市のナフコ不二屋 岩野店を訪れ、店は臨時休業し1日かけて改造することになった。現状シンプルな陳列棚の豆腐売り場を山口さんは陳列棚を取り外し、木目柄のシートを後ろに磁力で張り付け、樹脂の竹のシートを売り場の長さに合わせカットし陳列棚に敷き詰めた。残りの商品が少なくなった時にスカスカ感を感じさせないよう、造花の笹を並べた。値札を差し込むレールを黒色から木目柄に変更し、陳列棚を和の空間に変化させた。牛肉コーナーは鶏肉や豚肉に比べ値段が高く、これまでは多くの客が素通りしていた。山口さんは棚を外し大理石調のシートを張り付け、木目調のパネルを敷き詰め、希少部位の肉などを陳列するための樹脂製の切り株などを並べた。最も商品が見やすく手に取りやすい高さはゴールデンラインと呼ばれる。デザート売り場では商品を立体的にアピールできるよう、まだら模様のアクリル板をひな壇のように陳列した。
改装した新しい売り場で迎える初の営業日。オープン前にスーパー本部の幹部が最終チェックを行っている。すると幹部から豆腐売り場に「アッパーの商品を余裕持って並べさせた方がいい」と要望があった。アッパー品は所謂「高級品」の事で、1個198円の豆腐を目立たせたいとのこと。実はこの豆腐売り場では以前、安い豆腐が次々と売れ高級の豆腐は1日3個売れれば良い方であったという。そこで竹籠の上に高級豆腐を置くことで、お客さんの目に留まりやすい場所をスペースを確保した。果たしてお客さんは商品を手に取るのだろうか?午前9時にお店がオープン。高級豆腐である「究極のきぬ」は次々とお客さんの手に渡り、夕方には完売した。この竹籠を導入したことにより豆腐の売上が3倍増えたという。
一方、切り株を使った牛肉のコーナーやデザート売り場も改造の効果で売上は好調。陳列のマジシャンによって変化した売り場は改造から2週間で売上が1割アップしたという。池田店長は「ただ商品を置くだけではお客様に買ってもらえない。本当にいい勉強になった」と話した。お店もお客さんも満足の陳列テクニック。思わず手を伸ばしたくなるスーパーの商品には、こんな仕掛けがあったのかもしれない。
改装した新しい売り場で迎える初の営業日。オープン前にスーパー本部の幹部が最終チェックを行っている。すると幹部から豆腐売り場に「アッパーの商品を余裕持って並べさせた方がいい」と要望があった。アッパー品は所謂「高級品」の事で、1個198円の豆腐を目立たせたいとのこと。実はこの豆腐売り場では以前、安い豆腐が次々と売れ高級の豆腐は1日3個売れれば良い方であったという。そこで竹籠の上に高級豆腐を置くことで、お客さんの目に留まりやすい場所をスペースを確保した。果たしてお客さんは商品を手に取るのだろうか?午前9時にお店がオープン。高級豆腐である「究極のきぬ」は次々とお客さんの手に渡り、夕方には完売した。この竹籠を導入したことにより豆腐の売上が3倍増えたという。
一方、切り株を使った牛肉のコーナーやデザート売り場も改造の効果で売上は好調。陳列のマジシャンによって変化した売り場は改造から2週間で売上が1割アップしたという。池田店長は「ただ商品を置くだけではお客様に買ってもらえない。本当にいい勉強になった」と話した。お店もお客さんも満足の陳列テクニック。思わず手を伸ばしたくなるスーパーの商品には、こんな仕掛けがあったのかもしれない。