ブラジルのアマゾンは長年違法な森林伐採などが続き、ブラジル政府の最新の統計では今年7月までの1年間だけで約5800平方キロメートルの森林が破壊されたと推計されている。特に深刻なのはアマゾンの東部から南部にかけてのエリアで「森林破壊の弧」と呼ばれている。この地域で暮らすパイテル・スルイ族が住む地区の周辺では木々が消え牧草地が広がっていて、主に牛の放牧に利用されていた。パイテル・スルイ族のリーダー、アルミール・スルイさんは強い危機感を抱いてる。アルミールさんたちは地区の中で違法な鉱物資源の採掘や伐採などが続いていることに頭を悩ませている。環境保護団体が撮影した上空からの写真では木がなくなり地肌があらわになっていた。金などの鉱物資源を違法に採掘した跡だとみられる。森林破壊をどうすれば防げるのか、アルミールさんたちはドローンを活用した監視部隊や、森を焼き払おうとする動きに備え消防隊も発足させたが、限りのある人員や資材では広大な土地を守ることは困難だという。さらに先住民族の中には経済的な利益を求め森林破壊に加担する人もいると明かしてくれた。アルミールさんはアマゾンに暮らす人々の生活の質の向上が森林破壊の問題解決に欠かせないと考えている。
