福岡県糸島市の特別養護老人ホーム「みなかぜ」のチャウダリ・サロジは今月から施設長。9年前にネパールから来日、職場見学で高齢者から「ありがとう」と言われて感動し、介護の道へ。当初は方言に戸惑ったという。その優しい人柄や責任感を買われて施設長へ。外国人施設長はグループ内で初で、全国的に見ても珍しい事例。運営団体はこれをロールモデルにしたい考え。日本の介護業界には外国人が年々増えていて、国家資格を持ち在留資格「介護」で働くのは6000人ほど。特定技能外国人や技能実習生、EPA介護福祉士・候補者を合わせれば4.6万人に。要介護認定者数は688万人なのに対し、職員は214.9万人。運営団体も10年ほど前から外国人を採用。施設長の業務は多様で、中でも重要なのは入所者との会話。