交通事故で瀕死となっていた絶滅危惧種のオジロワシ。30年にわたり絶滅危惧種の保護・治療などを行っている獣医師らが回復に携わった。釧路湿原野生生物保護センターの一角に猛禽類医学研究所がある。傷ついたワシの収容が後を絶たない。多いのは車や列車との衝突事故。命を落としたワシの一部は国立環境研究所へ送られる。環境試料タイムカプセル棟は生物多様性を守る最先端の研究施設で、絶滅危惧種の培養細胞と生殖細胞を凍結保存。解凍後の細胞は絶滅危惧種の感染評価などに利用される。さらに絶滅危惧種の復活が期待されていて、北海道にも凍結保存設備の設置を計画している。保護の現場ではバードストライクを防ぐ取り組みも進んでいる。
住所: 北海道釧路市北斗2-2101