日本時間きのう、米国ABCテレビ主催で行われたテレビ討論会。民主党・ハリス副大統領と共和党・トランプ前大統領が直接顔を合わせるのはこれが初めて。冒頭、ハリス氏がトランプ氏に歩み寄って握手を交わし和やかなムードで始まったが、最初の議題・経済政策からいきなり非難の応酬となった。討論中、ハリス氏はトランプ氏の発言中、視線を向けたりあきれたり失笑するような様子も見られた。一方のトランプ氏はハリス氏の発言中表情を変えることはなかった。今回の討論会で目立ったのはトランプ氏の根拠に乏しい主張。不法移民の問題では「オハイオ州のスプリングフィールドでは彼らがそこに住んでいる人のペットを食べている」と発言。司会者からは「移民がペットにけがをさせた、虐待されたと言った苦情の報告はない」と訂正が入った。中絶問題の議題でも、トランプ氏は、妊娠9ヶ月目でも中絶が行われている、赤ちゃんが産まれてからどうするか決めるとまで行っている前知事もいるなどと発言したが、司会者から「この国で生まれた赤ちゃんを殺すことが合法である州はありません」と訂正が入った。CNNが討論会での発言の真偽を分析すると、トランプ氏の主張の中に含まれていた虚偽の内容は30以上、一方ハリス氏の虚偽は1つだけだったと報じた。討論会の直後メディアセンターに姿を現したトランプ氏は「自分の話は真実だ」と主張。討論会を取材したジャーナリストたちは「トランプ氏が動揺しているように見えた時がたくさんあった」「ハリスは力強いパフォーマンスをしていた」と語っていた。この討論会のあと、超人気歌手が選挙の行方を左右するかもしれない動きを見せた。